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エンゼルスで開幕投手を務める大谷翔平=2023年
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 東京ドームで3月18日に行われる今季の大リーグ開幕戦では、ドジャースの山本由伸(26)とカブスの今永昇太(31)の両日本選手が先発のマウンドに立つ。日本選手が開幕投手を務めるのは8、9人目(17、18例目)で、投げ合いは史上初となる。

 今季からエンゼルスに移籍した菊池雄星(33)も、27日(日本時間28日)の米本土開幕戦での先発をすでに告げられている。同じシーズンに日本選手が3人以上開幕投手を担えば、こちらも初めてだ。

 日本人エース、百花繚乱(りょうらん)の時代に突入した。これまで開幕投手を務めてきた先人たちの歩みを振り返る。

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 日本選手で初めて開幕投手を務めたのは野茂英雄だ。大リーグデビューから6年目のことだった。

 野茂は1995年にドジャースで最多奪三振、新人王を獲得する華々しいデビューを飾り、3年連続2桁勝利を挙げた。だが、当時のチームにはラモン・マルティネス(米野球殿堂入りしている右腕ペドロ・マルティネス氏の兄)がエースとして君臨し、なかなか大役は巡ってこなかった。

 野茂は98年は一転して不振に陥った。同年6月にメッツへトレードされた。が、99年にブルワーズで12勝を挙げて復活。翌2000年に移籍したタイガースで、チームの投手陣が低迷している事情もあり開幕投手を任されることになった。

 「感慨は特にない。これから…

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